僕と話をしよう。

のんびりきままにペルソナオリジナルストーリー更新していきます。たまにほかの記事も書くかも。

2018-09-01から1ヶ月間の記事一覧

4月8日 朝

突然、壮大なヴァイオリンの高音が軽やかにリズムを刻む音が耳に鳴り響き、驚いて飛び起きた。 なんでこの音楽をアラームにしたのか。 昨日の自分に恨み言を言いつつ、時計に目をやる。 短い針は6を、長い針は12を示している。 布団に戻ろうとする怠惰な意思…

4月7日 自室

結論を言うと何もなかった。 本当に何もなかった。 部屋の左側に小さめの木目柄のデスクがポツリと置いてあり、反対側におおきく幅をとるベッドの存在感をより一層大きくさせる。 その奥には白い本棚が所在なさげに佇んでいる。その中身は言うまでもなく空だ…

4月7日 放課後3

かすかに声が聞こえる。 瞼をすり抜け、刺すような鋭い光が眼球を刺激し、意識を浮上させた。 「―――。ーーーーぃ。 おーい?寮についたよー。」 聞き覚えのある声にうやむやだった意識が一気に覚醒する。 目を開けると夕焼けの焼けるような赤と、保健室の先…

自殺

SS

僕は自分のやりたいこととは違う仕事をしている。 何のためか。 それは生活のためだ。 お金がなければ、人は生きていくことができないのだ。 だから僕はやりたくもない仕事につき、 やりたくもない かけらも興味のない仕事に毎日自分の時間を費やす。 長時間…

4月7日 放課後2 ベルベットルーム

「ようこそ、我がベルベットルームへ」 長い鼻の老人が歓迎する言葉を述べる。 老人の見た目こそ奇妙だが、声は割と優しげな声をしていてギャップを感じる。 僕を眺めると 「これはまた、数奇な運命をお持ちなようだ…フフ。」 意味ありげな言葉と共に笑った…